この前の続きで、〔流蠟〕という作業を紹介します。
前回は蠟で作った入れ歯を、石膏で埋めるまででした。
次はそれを(今回は)鍋で温め、蠟を溶かします。蠟があった部分に入れ歯になるプラスチックを入れる為です!
鍋で数分炊き、蠟が軟くなると、上下に入れ物(フラスコ)が開くことができる様になるので、それを開き熱湯で蠟を完全に流します。
それにしても鍋って料理以外にも用途があるんですね~['ё'
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小さな技工所では、大きな設備が置けないこともあり、鍋を使う技工士所さんも結構あるみたいです。
私も昔、料理用の圧力鍋で入れ歯作ってました・・・。
さすがに一度技工で使った鍋は料理には使えませんが…(‘з‘)
総義歯と言われる、プラスチックだけの入れ歯とは違い、今回のパーシャルは金属部分があるため、蠟を流すために入れ物を開いた時、石膏が割れた人が何人かいました。
失敗も含め、いろんな事を考えながら、みんな完成させたみたいです☆
学生の実習は終了しましたが、次はレジン(プラスチック)を入れる作業~完成までを説明したいと思います。
歯科技工士科専任教員 こう

