宮崎歯科技術専門学校 パールブログ

Entry

入れ歯

  • 2011/02/23 14:54
  • Category: ☆スクールライフ☆::匠のたまご

 学校にある本を見ていたら(木義歯)が載っていました。
 
 木義歯は現在の入れ歯のルーツにもなったもので、200年以上前に日本で作られました。
 抗菌作用があり、硬い「ツゲ」という木が用いられていて、歯の部分は、石だったり、人間の歯を削ったものだったりし、実際に使用していた為、磨り減った跡もあるそうです。 外国では動物の骨だったり、牙であったり、時には陶器だったそうですが、見た目のためのもので、実用性はなく、その後、グッドイヤーがゴムの入れ歯をつくり最近の入れ歯になるまで、普及していたそうです。

 木義歯を作っていたのは仏像をほる“仏師”で、吸着を考え、薄さ1~2㎜の部分もあるほどよくできていたみたいです。

 宮崎県の児湯の古墳からも石製の入れ歯が出土したらしいですよ。
  
 大昔から、歯の問題は人間にとって大きなな悩みだったのでしょうね。

 ※上から、木義歯、陶器の義歯、ゴム義歯、現代の義歯です。

  歯科技工士科専任教員       こう
 

ファイル 528-1.jpgファイル 528-2.jpgファイル 528-3.jpgファイル 528-4.jpg