学校にある本を見ていたら(木義歯)が載っていました。
木義歯は現在の入れ歯のルーツにもなったもので、200年以上前に日本で作られました。
抗菌作用があり、硬い「ツゲ」という木が用いられていて、歯の部分は、石だったり、人間の歯を削ったものだったりし、実際に使用していた為、磨り減った跡もあるそうです。 外国では動物の骨だったり、牙であったり、時には陶器だったそうですが、見た目のためのもので、実用性はなく、その後、グッドイヤーがゴムの入れ歯をつくり最近の入れ歯になるまで、普及していたそうです。
木義歯を作っていたのは仏像をほる“仏師”で、吸着を考え、薄さ1~2㎜の部分もあるほどよくできていたみたいです。
宮崎県の児湯の古墳からも石製の入れ歯が出土したらしいですよ。
大昔から、歯の問題は人間にとって大きなな悩みだったのでしょうね。
※上から、木義歯、陶器の義歯、ゴム義歯、現代の義歯です。
歯科技工士科専任教員 こう


